コロナ禍の中、2020年11月に第二子を出産しました。
妊娠発覚したのが2020年2月、ちょうどコロナウイルスが日本で騒ぎだされた頃でした。
もぉ~、それはそれは不安でした!!
これにつきますね。コロナ禍での妊娠~出産は上の子を出産した2016年と比べると制限も多くとにかく不安な毎日でした。またそれと同時に、病院の方々や家族への感謝をとても感じられた出産でもありました。
今までの出産とどう違ったのかを具体的にお話ししたいと思います。
※今回の記事はわりと真面目に書いています。面白味なくてごめんなさい。
妊娠発覚!とともにコロナウイルスが日本を脅かす
妊娠が発覚したのは2020年2月頭。
ちょうどニュースでは毎日コロナウイルスの報道がされていました。
お腹に赤ちゃんがいることがわかって本当にうれしい反面、
「もし今、私がコロナに感染したらお腹の赤ちゃんはどうなるのだろう?」
という不安が頭をよぎりました。
すぐにネットで調べたり病院の先生に確認しましたが、コロナウイルスが発見されてそれほど日が経っていないのでデータも集まっていなくて誰もわからない状況。
「せっかく授かったのに私が感染してこの子に何かあったらどうしよう。」と毎日不安で不安で。
とにかく感染しないように、できることはそれだけなので感染対策を徹底しました。
妊婦検診が4週毎⇒6週毎に。検診時の同伴禁止!
検診時の制約もいろいろありました。
①通常4週間に1回の妊婦検診が6週間に1回に変更
これはきつかった。精神的に。妊娠初期はまだ胎動を感じないのでちゃんと赤ちゃんがお腹の中で元気なのかそれはそれは不安でした。ただでさえ不安なのに4週間から6週間に変更。えっ、1カ月半なにも確認する手段なし?!?!とうろたえました。でもできることはありません。きっと元気だと信じて過ごすだけです。
②検診時に同伴禁止
私が検診・分娩でお世話になったのは個人病院でした。待合室が密にならないように家族と一緒に病院に入ることはもちろんNG。本当は主人や子供と一緒にエコーを見たかったのですがそれは叶いませんでした。子供と一緒にエコーを見るの実はちょっと夢でした。でもこれもしょうがない。
ただ、諦めるには早い!
今はエコー動画をクラウド上にアップしてくれるサービスがあり、病院から帰宅後に家族でネットからエコー動画を一緒に見ることができました。私の病院では「エンジェルメモリー」というサービスを使っていました。似たようなサービス他もあるのかな?
③お股を隠すタオル撤廃
これ地味に悲しい。子宮がん検診や妊婦検診を経験したことがある人ならわかると思いますが、内診するときに下半身すっぽんぽんになるので普通は前を隠すようのタオルが用意されています。
それが感染対策のため撤廃。はい、かなり細かいことですがけっこうショックです。これもしょうがない。前を隠さず堂々と診察台にあがりました。※おそらく先生や助産師さんは気にしていない(と思う)のでそれが唯一の救いです。
地獄のつわりと緊急事態宣言と買い占め騒動
2020年3~5月にかけて地獄のつわりを経験しました。
食べ物を想像するだけで吐ける状態。時間があれば常に横になっていました。
そんな中での緊急事態宣言。上の子の保育園も休園となり、一日中家の中です。もちろん子供もストレスが溜まります。でも外に遊びに連れてってやることもできず、つわりで私も余裕がなくイライラする日々。
それでも何とか乗り越えられたのは主人が毎日テレワークになってくれたおかげでした。家で仕事して夕飯の買い出しや上の子の相手など、なんでもこなしてくれました。正直この時期はかなり主人に負担がかかっていたと思います。
また、コロナによる買い占め騒動で辛い思いもしました。
つわりと同時に頭痛がひどく、妊娠中でも飲める「タイレノール」という薬を薬局に買いに行きました。
ところが。ない。全部買い占めされてひとつもない。入荷も未定。
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおーい!!!!!
どうやら「タイレノール」がコロナに効くという誤った情報が流れたらしく、全国のお店で買い占めがおこってどこも売り切れ状態となりました。
これは本当につらかった!!ただでさえ割れそうなくらいの頭痛が続いているのに薬飲めないなんて。すぐに病院へ行って処方してもらいました。
ここから学んだことは、不確かな情報に振り回されることによって誰かを苦しめることがあるのだから自分も気を付けようと思いました。必要な人に必要なものが届かないことがある。自分ももしかしたら買い占めした人と同じ行動をしていたかもしれない。身をもって体験しました。
また、「つわりあるある」だと思いますが、つわり中は毎日食べられるものが変わります。昨日まで食べられたものが次の日には受け付けなくなり吐いてしまうこともザラです。
減りゆく体重。そんな中、「今日はあのお店のクロワッサンなら食べられる気がする!」ということで主人に買ってきてもらうこととなりました。
しかし、緊急事態宣言が発令されていたためそのパン屋さんがお休み。主人も手ぶらで帰るしかなく、その姿を見た私、号泣。
今思えば「そんなことで泣くとかw」と笑えますが、その時は唯一食べられるものがなくなって絶望的で。いろんな不安やもどかしさが重なった出来事でした。
里帰り出産断念
私の地元は電車を乗り継いで4時間ほどの場所です。
上の子のときも里帰り出産だったので当然今回も里帰りするつもりでした。
しかし、コロナの感染状況は悪くなる一方。私が住んでいる地域は全国でもコロナ感染者が多い地域のため、地元に戻ったら周りから嫌がられるのではないか、という思いが強くなっていきました。また、もし自分が無症状感染者で両親にうつしてしまったら、という不安もあり、考えに考えて里帰りしないことにしました。
そうと決まればやることが多いです。まず検診で通っている病院で分娩予約。また、主人に育休をとってもらうことになったのでその調整など。
里帰りせずに夫婦で産後を乗り切った方法は別の記事にしようと思います。
マスクを付けての分娩。息苦しさMAX!立ち合いNG!
とうとうこの時がきました。陣痛です。
夜中に陣痛が始まりすぐにタクシーを呼び、ひとり病院へと向かいました。
私が通っていた病院では感染対策のため分娩時の立会いはNGです。そのため、主人と子供は家で待機となりました。私はもともと立ち合いはそこまで重要視していなかったので特に何とも思いませんでしたが、立ち合い出産を希望されているほかの妊婦さんはとても残念で仕方がなかったと思います。つらかったと思います。
陣痛の感覚も短くなり、いよいよ分娩台にあがる頃、もう耐えきれないくらいの痛みになっています。鼻からスイカといいますが、股からメロンな感覚です。痛いという言葉では片づけられません。もちろん息するのも精いっぱい。
それでも驚きなのは、マスクを付けたままなこと!
命がけの出産、人生で一番と言ってもいいくらい息ぐるしいこの瞬間もマスクが必要とは。
これはもう正気の沙汰ではない。
あまりに息苦しく息が乱れすぎていたのでしょう。
気が付くと酸素マスクに代わっていました。助産師さん、ありがとう。
そして、格闘の末、ついに待望の赤ちゃんが生まれてくれたのでした。
こんな状況の中、横で励ましてくださった助産師さん、先生、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
産後の入院生活。面会NG!
出産後、6日間赤ちゃんとの入院生活が始まります。
入院中の家族の面会もNGです。主人が生まれた赤ちゃんに退院まで会えないことはもちろん寂しかったのですが、それ以上に心配だったのは上の子です。面会NGなので退院まで母親に会えません。寂しかっただろうなぁ。今までずっと一緒だった母親と一週間も会えない日々。
本来であれば主人と子供が私の病室まで面会に来てくれ病室のベッドの上に子供が腰かけていろんな話をする、そんなほのぼのとした光景を想像していました。これもこのご時世、仕方がないことです。そうとはわかっていてもとても残念で寂しかったのは事実です。
それでも主人が上の子の寂しさを補うようにいろいろと気にかけて世話してやってくれました。
妊娠~出産を振り返って
いろいろ書きましたが、妊娠から出産を経て一貫していたことは、
不安と感謝 でした。
不安でたまらない毎日。世界中で生活様式や価値観が様変わりする激動の日々。
そんな世の中で無事に生まれてきてくれたわが子。ありがとう。
生まれた瞬間、今までの不安がきれいさっぱり吹っ飛ぶくらいの感動に包まれました。
世の中がとんでもないことになっているけどそんなことは何にも知らず生まれてきた。
体は小さくてもその堂々とした存在の大きさに私が守られているような気がします。
不安な中、いつも明るく前向きに寄り添ってくださった病院の先生、助産師の方々。
病院も感染対策にとても大変だったと思います。そんな中でも妊婦とお腹の赤ちゃんの安全を第一に考えてくださってありがとうございました。病院の方々の多大なる努力のおかげで無事に出産できました。感謝しかありません。
そして、ずっと不安で気分が落ち込んでいた私をそばで見守って支えてくれた主人と息子。この2人がいるだけで「きっと大丈夫」と思えました。「家族」が今まで以上に「家族」になった、そんな日々でした。
辛いこともたくさんありました。それ以上に宝物になる出来事がありました。
たくさんの方々の努力のおかげで成り立っている今日。
少しずつ恩返ししていける人生でありたいと思います。
コメント